Twitterでやむことない「保育士 辞めたい」のつぶやき。
私自身もその当時、同じように繰り返しつぶやいてたし、共感しかない。
通勤→辞めたい→帰宅→辞めたい→寝る→起きる→辞めたい→通勤→……の繰り返しから脱するために、思いを言葉にして表現すること、向き合うことの大切さを書いていきます。
私はこれをして、失敗しつつ、でも今は、幸せです。
相談できる人はいますか?
「仕事を辞めたい」という気持ちを、相談できる人は周りにいますか?
もし、職場に心から信頼できる人がいて、話ができるなら心の内を伝えてみましょう。
何が辛いのか、何に行き詰っているのか、どんなことで辞めたいと思っているのか、話をすると気づきが生まれることがあります。
家族・友達でもよいでしょう。
でも、辞めたくて悩んで苦しんでいる人って、相談相手が誰が適切なのかわからないことも多いと思うのです。(私もそうでした)
そんなときは第三者、カウンセラーさんや占い師さんもおすすめです。
確実に秘密を守ってくれて、他人なので先入観もなく話を聞いてくれる場合がほとんどなので。(お金を払っているから、こんな話聞かせて悪いなという罪悪感も少し減らせる)
(注意)話す相手は見極めて!
保育士さんだったら、園長レベルの人に見切り発車で相談するのはおすすめしません。
なぜなら会社にとって「人が1人辞める」というのは組織として一大事だからです。
「やっぱりもう少し頑張ろう」ってなったときに、相手(会社)を揺さぶることになり、困らせます。
そしてその後「あいつは辞めるかもしれない人」という先入観で接されることになります。
たぶん、めちゃめちゃ仕事やりづらくなります。
なのでなるべく、信頼できる口の堅くて距離の近い上司、先輩、場合によっては後輩、がよいと思います。
家族や友人は、また違う視点でアドバイスをもらえることもあるので、信頼できる場合はアリです。
感情を吐き出すために
「人に話せないから困ってるんだわ」って人も、多いと思います。
その場合は、ノートと鉛筆です。
できれば自分のテンションが上がるノートと鉛筆がおすすめですが、あればなんでもいいです。100均でも構いません。
一人きりの時間に、なるべく静かな環境で、深く4~5回深呼吸してから、感情を書き出してみてください。
「辞めたい辞めたい辞めたい…」とエンドレスで書いてもいいです。
「・誰々の○○が嫌い。むかつく。」と箇条書きで悪口を書いてもかまいません。
「今日は○○をした。△△がこういった。私は…」と文章でも大丈夫です。
字は適当でも、大きく書いても、なにも決まりはないので、とにかく思いつくままに書きまくってください。
こころの中の思いを文字にすることに意味があります。
汚い言葉を書きたくない人は「汚い言葉をかく自分がいやだ」と書いてください。
好きなだけ書いたら、また深呼吸して、ノートを閉じてください。
読み返したい人は、ぜひ読み返してみてください。
今の自分に向き合う作業
辛い思いが積み重なって頭のなかがいっぱいだと、今ここにいる自分を受け止められない状態になってしまいます。
今の自分がわからないと、先には進めません。ずっと泥の中に足をいれて沈んでいく状態になってしまいます。解決しようという気持ちも出てきません。
自分に向き合うために誰かに話したり、書き出したりしていきます。
誰にも言えない思いは、自分で自分に吐き出す方法でもちゃんと効果があります。
そんなことしても意味ない、と思う人もいるかもしれません。
でも、なんでも、やらないよりはやる方が、新しい気付きがあります。
ちょっとスピリチュアルっぽくてやだけど、自分の感情にまっすぐ向き合えると少し前に進めます。
スマホのメモでもOK
ノートは開いて閉じれる紙類です。
また鉛筆は書いて消せる筆記具です。
その利点があるのでノートと鉛筆をおすすめしましたが、スマホのメモ機能でも構いません。
手軽だし、思いついたときに書ける利点もあります。
ただ、プライバシーの面で、落とした時に心配なのと、スマホを変えると見られなくなるのと(移行がめんどうだし)、もろもろデメリットもあるので、その点は気を付けてください。
チラシの裏とか、ボールペンでもいいんだけど、
そのへんの適当な紙だと、ひらひらとどこかにいったら嫌なのと、ボールペンで字を間違えたときにイラっとするデメリットがあって、
ノートと鉛筆が個人的にはおすすめです。
現状を抜け出すために
感情を吐き出したら、次は建設的な作業に移っていきます。
- なぜ辞めたいと思うのか
をひたすらに書き出していきます。
ここはできれば箇条書きがおすすめです。たとえば、
- 早番が辛い
- パートの○○さんなんか嫌だ
- 園長の機嫌に振り回される
- 保護者の○○さんが私を避ける
- リーダーやりたくない etc…
といった感じで。(上記内容はフィクションです)
(私はここに「子供がかわいいと思えない」が加わった時に退職を決意しました。今は心身ともに元気になったので子供めちゃくちゃかわいいです。)
解決策を自分でつないでいく
「辞めたい」と思う理由が列挙できたら、一つ一つの項目に対して、じゃあどうすればこれはクリアできそうか?クリアできないにしても、どうすればマシ?と、他人事のように解決策をくっつけていきます。
たとえば
- 早番が辛い→遅番の週は少し調子がマシ。ずっと遅番ならいいな
- パートの○○さん→彼女が休みの日はほっとする。来年は別のクラスがいい
- 園長の機嫌→園長変わってほしいけど無理そうだし…××先輩どう対応してるんだろう
- 保護者の○○さん→来年は持ち上がり避けたい
- リーダー→この制度いる?やりたい人がやればいいじゃん etc…
このとき、「○○さんに暴言を吐かれた」「子供の前で暴力ふるわれた」「持ち物を壊された」などの困りごとは、パワハラなので解決策はありません。
パワハラをしてくる彼らに「いなくなってほしい」「性格変われ」と念じても絶対いなくならないし変わらないので、「→この人がいる現場では働けない」という方法になります。
パワハラの場合はとにかく出勤しない、逃げ出すことを最優先にしてもらいたいですが、どうしてもできないときは国の機関・弁護士等に相談しましょう。
ストレスで具合が悪い場合には、病院で診断書を書いてもらって合法的に休むのも一つの方法です。
辞めたい理由の解決=現場を辞めること?
私が一番、もっと悩むべきだったかなと思うのはココです。
嫌だなと思う人がいる→別のクラスにしてもらう
という風に、もしかして「こうしてほしい」と働きかけられたなら、私はもう少し同じ現場で働けたのではないか?と思うこともあります。
大好きな先輩や後輩もいました。
「彼らと一緒に仕事がしたいです」そうはっきり言えたなら、もしかして頑張れたのかな?とも思います。
「どうせ言っても無駄だ」「私なんかが新しいことを提案しても意味ない」そうやって、やりもせずに諦めて、人のせいにして、投げ出してきてしまったかもしれない、と思う部分が多々あります。
(昔から詰めが甘いのです。「しっかりしてるね」なんていう外面の評価に甘えて、何も突き詰められていない。)
多分仕事が長く続けられる人たちは、このここまでの大変な作業が脳内で当たり前のようにできるのではないか?とも思います。
困ったら人に頼る。頼れる人はこの人。来年はこうすればいいから、今はこうやって乗り切る。この人はスルーする。私は私。
それができない、それが難しい人ほど、「つらい、辞めたい、どうしよう」がループするのではないかな、と思います。
辞めたい→意見を述べてみる
もし「辞めたい」と思っていたけど、「自分の希望が通せるなら来年も頑張れそう」に変わった場合は、ぜひ前向きな表現で、上司に伝えてみるのをおすすめします。
自分でノートに書いたものをもとに「これこれこんなことで悩んだ。こんな部分で疑問を感じている。こうしてみてはどうか?私はこの方法を希望する。園はこれをこうするのはどうしてなのか?」
など、わかりやすく、簡潔に必要なことだけ話します。
それが単なる「これやだ、あれして」などのわがままだけだと、印象は悪いかもしれません。
でも、これをこうすることによって、こんな良い効果がある!みんなにとってこんなメリットがある!と伝えられるなら、現場が変わるかもしれません。
辞めたい→やっぱり辞めよう
たどり着く先が「やっぱり辞めよう」になったときは、
「保育士」という仕事がもうできないのか、「今の環境」で働けないのか、見極めます。
原因がそこにいる具体的な人(人的環境)なら、また保育士として違う現場で働けるかもしれません。
原因が子供全体(個人ではなく子供そのもの)などなら、保育士以外で働く方法を探すのも1つの方法です。
とりあえず全然違うとこで働きたい!ってなったらそれを実行して、またそのあといろいろ考えるのも全然ありだと個人的には思います。
辞めるタイミングは体が許すなら、3月のタイミングをおすすめします。
体調の場合やパワハラの場合は除いて、年度途中で辞めると、いろいろな意味で大変です。
辞めたいって思っていい
「辞めたい」「もういやだ」というと、「じゃあ辞めればいいじゃん」と簡単に言う人がいます。
でも本当は「辞めたい(と思うくらい辛い、でも子供はかわいい)」とか「もういやだ(でも投げ出したくない、ここまで頑張ってきたのに)」が詰まっていると思うのです。
子供が発する「いやだ!」「あっちいって!」の言葉に
「いやだ!(っていったら先生どんな反応するかな)」とか「あっちいって!(ギュってしてって言いたかったのに)」
が読み取れる保育士の皆さんなら、発する一言にめちゃくちゃ感情詰まってるの、当然だよねって思うのです。
だから、辞めたいって思うのは自由だし、匿名でSNSで発散するのも自由だし、やっぱりもう少し頑張ろうって気持ちを切り替えるのも自由です。
そしてその結果本当にやめたとしても、誰かにとやかく言われたとしても、そんなの知ったこっちゃありません。
自分の人生は自分でしか左右できないから。
文句言ってくる人たちは、私やあなたのこの人生の責任は、絶対の絶対に!取ってくれないから。
何も耳を貸す必要はありません。
だから私のこの長い話も当然スルーしても構いません。
でももし辛くて誰にも吐き出せなくて、ノートに書きだしてもどうにもならない人がいるなら、話聞くだけはできるから、話してください。
私で良ければ。
夢だった保育士の仕事で、辛くなってしまうことのしんどさがわかるからこそ、少しでも楽しく働けるように、何か私にできることを、していきたいと思っています。