とある同性カップルの自粛期間

エッセイ

世の中をめちゃくちゃにした新型コロナウイルス。例に漏れず、私たちも影響をうけました。

めずらしい期間だったので(まだ解決したわけじゃないけど)どう過ごしたか、せっかくだから記録しておこうと思います。

緊急事態宣言の前(2020年1~2月)

たぶん今年の1~2月くらい。中国でコロナという大変なウイルスが流行りだしたらしい。と、ニュースで報道されるようになっていた頃。

たぶんこれは、日本で流行るのも時間の問題だろう。海外からの観光客も多いし。と、彼女と二人で話をし、外食や週末の遠出をやめました。

もともと私は在宅のフリーランスで仕事していて、ほとんど外には出ない。彼女も仕事柄、感染症には十分に配慮して暮らしていたので、いつもよりちょっと丁寧に暮らす、といったイメージでした。

買い物で異変を感じる

ペットボトルなどの重いものの購入に、ネットスーパーを利用していた我が家。いつものように買い物をしようとしたら、トイレットペーパーとティッシュペーパーが個数制限されている。

セールなどで個数制限をされることはあっても、なんで今?と個人的に違和感のあるタイミングでした。ざわざわしたので、「たぶん買っておいた方がいい気がする」と念のためにいつもよりプラス1個、ストックを足しました。

さらにその頃もともと花粉症とぜんそくでマスクを常用してたので、薬局へ買いに。でもこれも、なんだか売ってない。いつものやつがない。

「これはやばい、お店からいろんなモノがなくなっていく」と悟ったのでした。

日本で爆発的にコロナの流行がはじまる(2~3月)

ついに感染者が増え始めて、「マスク品薄!」とニュースになり始めた2~3月。すぐに地方の親戚から心配の連絡をもらいました。当然、こちらへ遊びに来る予定だった話もキャンセルに。

なくなったら困るだろう、とその頃はまだ地方では普通に買えたらしい、マスクやティッシュ、トイレットペーパーを少しずつ送ってもらいました。結局その後、これら支援物資が、私たちの生活をつないでくれました…ありがたい…。

遠くの親戚より近くの他人?とはよく言ったものですが、「近くの他人より、遠くの親戚じゃん!」ってこともある、と感じた瞬間です。「血は水よりも濃い」というらしいです。こういうの。

買い物が普通じゃなくなる

こうなってくるとネットスーパーは、ほぼ完全に使用できなくなりました。普段使わない人も使うし、外出できない事情の人が使うし、うちは自力で買うしかない。とすぐにあきらめました。

とはいえスーパーも、カラの棚がいっぱい。高級なトイレットペーパーをもった人の行列ができてる。あらゆる紙類が買えない、パスタも買えない。肉も少ない。人はたくさんいるけど、みんな言葉を発さずに、うつむいている。

東日本大震災のときを彷彿とさせました。あのときもコンビニからモノが消えてたな。と鳥肌がたちました。

緊急事態宣言と在宅勤務(3~4月)

緊急事態宣言という聞いたことの無い言葉が世間で流れ始め、慎重に出勤していた彼女もついに、在宅勤務へ切り替わりました。3~4月くらいだったと思う。

ワンルームで2人、仕事したりゲームしたり、生活リズムをめちゃくちゃにしながら、過ごしました。個人的には毎日彼女のご飯が食べられて、洗濯物は少ないから家事負担も減ったし、平和な時間でした。

ゲームといえば、あつ森は楽しいしスプラ2は相変わらず楽しいし、アソビ大全もめっちゃおすすめ!

こんなに毎日長い時間、2人で過ごせることなんてほぼないし、わかんないけど、なんか老後みたい…?って感じでした。ケンカもしてないし、多少仕事が進みにくいとかはあるけど、たいしたほどではない。

あとウォーターサーバーの水の減りがすごい!追加注文しました。

体調を崩すの巻

平和に過ごしていたのですが、突然の頭痛がやってきました。

もともと片頭痛持ちで動けなくなることはあったので、またそれかなあと思っていたのですが、常備していた強めの薬を飲んでも治らず。

その後嘔吐に微熱。これはやばいなあと思って近所の病院に電話。電話で診療してもらい、お薬を処方してもらうという新しい体験をしました。

結局その薬をのんで、日光・風不足かもと思って早朝ウォーキングを始めたら、すぐ直りました。ステイホームも大事だけど、タイミングみて日光と風を浴びないと、人間も草花と同じで干からびるらしいと学んだ!

コロナ感染かも、とも思ったけれどにおいや味は問題なく。お医者さんも、コロナじゃないだろうとのこと。ほっとしたのでした。

新しい日常へ向かう(5月~)

長かったようであっという間の在宅勤務が終わりを迎え、彼女もまた出勤する日々が始まりました。

とはいえ、いろいろなことを相変わらず自粛しています。少なくとも今年いっぱいは油断できないかな、といった心境です。マスクは常用するし、極力人とは直接接さない。

でもネットスーパーはタイミングをみれば使える日も出てきたし、必要なものは買えるようになってきました。なんとなく歩いている人達の空気も、少し柔らかくなってきたように感じます。

今回の家にいる時間を利用して、私はやりたかった勉強を始めました。今心理学・カウンセリングについて学んでいます。引き続き頑張りたい所存です。

あとたくさん心配してくれた親戚に、なにかしらのお返しをしていきたいなと思っています。物資のありがたみをこんなに感じた日々はなかった。何事もお金が嬉しいもんだろ!って思ってたけど、そうじゃないときもあるよね。

あとは生活リズムも直していきたい。

コロナで予定がめちゃくちゃになったり、生活が変わったり、困ったこともあったけど、ここから修正していくしかないし、起こったことは変えられない。

自分にできることをするしかないし、その時の状況に合わせて、自分をコントロールしていくしかないよね、って思ったのでした。

よくここまで頑張って生き抜いた!

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