【バイセクだけど】元々ヘテロだった話

エッセイ

ヘテロとは…ヘテロセクシュアルの略。異性愛者のこと。

初恋は小学生の時。同級生の男の子でした。自分は女だから男の人を好きになるのは当たり前だし、なんとなく、大人になったら誰か男性と結婚して出産して親になって、そのままおばあちゃんになるんだと思っていました。

大学生になって女性とお付き合いするようになるまで、「同性愛者」は私には関係の無い世界の人たちを指す言葉だと思っていました

でも、自分の思い込んでいた「当たり前」は全然当たり前じゃなかったって、少しずつ知っていきました。

同性愛って生まれつき?

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前述したように、私は自分が同性を好きになるなんて10代のころは1ミリも考えたことがありませんでした。

同級生の中に、女の子みたいな男の子がいたり、男の子同士で付き合ってるらしいという噂などは小・中・高校とぼんやりと話題に出たことはありましたが、それらは身近なことではありませんでした。

私自身、セクシャルマイノリティーのことを知るまで、同性愛って生まれつきのもので、急にそうなることはあり得ないんじゃないかって思ってたんです。でもそうじゃなかった。

勿論、世の中には初恋が同性だったとか、好きになる人がいつも同性だった、など、いつの間にか自然と同性に恋愛感情を抱いていた、という人もいます。

そういう場合はもしかしたら、生まれつきだったのかもしれません。

でも、そうじゃないタイプの人もいます。私もそうですが、ずーっと異性にだけ恋愛感情を持っていたのに、急に同性に恋愛感情を抱くようになった人。

そのタイミングが20代かもしれないし、30代かもしれない。はたまた結婚したり出産したりした後に気が付くこともあるのかもしれない。

だから、必ずしも生まれつき同性愛者かどうかが決まっているってことは、言えないのではないかと思います。

自分の感情が受け入れられない

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そもそも、「恋愛感情」という感情自体、突然やってくるもので、その相手が異性だろうと同性だろうと、自分がコントロールできるものでは無いです。

さらに私たちは日常の中で「男性と女性は恋愛し結婚して子供を持ちます。それが人間にとっての幸せです。」と、無意識のうちに刷り込まれています。学校の中でも、メディアの中でも。

その方が経済的に循環し、潤うと思い込まれているからじゃないかなと推測しています。あと種としての存続のため。動物的戦略じゃないかと。

そんな世の中だから、突然、同性に恋愛感情を持つと、その感情を理解できずパニックになります。

しかしそれはしかたのないことかとも思います。「同性への恋愛感情」は、想像したことも無ければ、誰かから教えてもらったことも無く、誰に相談したらいいのかもわからないからです。

私は迷った挙句占い師さんのところに行きました。占い師さんはそんなの聞き飽きたくらいの感じで話を聞いてくれます。(あの時はとても救われました。占い師さんありがとう。)

今はネットでいくらでも調べ物が出来るし、そんなに困らないのかもしれないけど、検索履歴が残ること自体嫌だなあと思ってしまう気持ちもわかります。

検索履歴消す方法も調べとけばいいんだけどね、その当時焦ってるからそんなことも考えられなくなる時があった。

結局ネットに救われる

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とても良い時代に生まれたと思っています。

ネットで調べたら同じような人がいることがわかった。それだけでも救われたし、どうやら大昔から同性愛ってあったんだって知ることも出来た。

それと同時に全然理解が進んでないんだなあとびっくりした。そりゃ偏見も無くならないはずだ。教育されることも無いから知る余地もない。

そして少しずつ自分の感情を理解することが出来て、少しずつネットの中で繋がりが出来た。匿名でも関わってくれる仲間がいたから。

その中から会えるような友達も出来た。その頃には自分がちゃんと発信していかないといけない、と思うようにもなった。

発信する人がいなければ、発信できない人たちの逃げ場がなくなってしまうから。

もしあなたが悩んでいるなら

10代で「同性を好きになった」と言うと、「思春期特有の気の迷いだ」とかって、よくわからないけどもっともらしいようなことを言う大人がいる。

私から言わせると、そんなん「恋愛自体が気の迷い」である。

世の中には異性を恋愛対象にする人が圧倒的に多いけど、同性を恋愛対象にする人が実際に存在している。それが事実。

それは都会だからとか田舎だからとか、女子高だからとか共学だからとか、そういう規模の理屈ではない。

昔から同性愛は存在していたし、日本だけでなく世界中に存在しているし、時代も年齢も関係ない。

好きになった相手が異性でも同性でも、それはおかしいことではない。病気でも無い。障害でもない。

でも悲しいことに、世の中には心が死んでいる冷酷な人間が一定数存在していて、同性愛者を疎ましく思っている人たちがいる。そしてその人たちは攻撃してくることがある。それも知っておかなくてはいけない。

自分が何者なのかということは、誰か他人が決めつけることではないから、人の悪口は聞かなくていい。

自分で自分の生き方を決めていけると良い。それが私から言えること。

同性愛をオープンにすると、暴言を浴びてしまうことがあります。そして同じセクシャルの人からさえも攻撃されることがある。

でもそれってどういうことかというと、人間ってセクシャリティに関係なく、嫌な奴は嫌な奴だし、良い奴は良い奴ってこと。

だから、なにかの分類に当てはめて差別するなんて何の意味も無くて、その個人の人間性を見て付き合いを考えていかなきゃいけないってこと。

だから悩んでいる人は信頼できる何かを探してほしいなって思います。

私はそれが占い師さんだったし、ネットの繋がりだったし、全然違う地域の友達とかだった。

信頼できる身近な友人でも良いし、家族でも良いし、ペットでも良いのかもしれない。食事に行った先の知らない人でも。

だれも信用できないなら、心の中で消化してもいい。文字で記録に残してもいい。ネットで発信してもいい。

どうしようもなければTwitterとかから私に連絡くれてもいいです。相談されたことは当然誰にも口外しません。

お願いだからみんなに生きていてほしいと思っています。

幸せになる方法はたくさんあります。

セクマイでもそうじゃなくても、大人でも子供でも、自分で動いていけば色々変わるよってことが言いたい。

だから私はこれからも細々と発信していきます。

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